ABOUT 皐月屋について
林業は、自然と人の暮らしをつなぐ仕事です。江戸時代から植林が始まった歴史を持つ智頭町では、たくさんの先人たちが「必要以上に伐らない林業」をしながら豊かな山を築いてきました。美しい山々は、清らかな水や澄んだ空気を生み、その恵みを受けて私たちの暮らしがあります。山を守ることは、暮らしを守ること。そして、それは子や孫へと世代を超えて受け継がれてゆくものです。皐月屋は、この「恩送り」の精神を胸に、伝統と革新を重んじながら林業に携わっています。
自然と人が共生し、持続性ある地域を創造する
「大谷君、林業とは恩送りの仕事やで」
林業を始めて数年目の私に、ある先輩林業家が教えてくれた言葉です。それ以来、いつもこの思いを胸に、仕事現場である山に向かいます。
弊社のある智頭町は、鳥取県の南東に位置し、江戸時代後期から植林の文化があった歴史ある林業地です。この町で育った私には、山は公共のものという意識があります。我が家の裏山は、私が暮らす集落の水源地であり、長い間、村の人々の生活を支えてきました。水、空気、土、多様なる生物の棲家…。山がもたらしてくれる様々な恩恵を受けて暮らしは成り立ち、その山を守ってきたのが林業という仕事です。
智頭の林業は、たくさんの先人達が、長い月日をかけて大木に育てる「長伐期大径木」を目指し、「必要以上に伐らない文化」を築いてきました。私たちはその文化や思いを引き継ぎ、2010年よりこの地で林業を営んでおります。
先人達からの恩を受け取り、繋ぎ、未来の世代に送るため、伝統と革新、自分たちの美学を大切にしながら美しい山の景観を創っています。美しいものには価値があり、その価値を高めていくことが我々の最大の使命です。崩れない作業道づくりや、木々の成長バランスを考えた間伐をすれば、自然に優しく生物の生命力の高い山となります。自分たちがその山から伐り出した木をお客様に使っていただく。どんな山で、誰がどんな思いで伐り出した木か分かる、そんな「顔の見える林業」を目指しています。
地域と産業は車の両輪のように、どちらかがなければ前に進むことはありません。智頭という地域が、智頭林業という産業が、未来永劫あり続けられるように、微力ながら様々な事業を通して社会に貢献していきます。
株式会社皐月屋
代表取締役 大谷訓大


SERVICE 事業案内
皐月屋の仕事と、
4つのこだわり
- 1.価値を繋ぐ(伐採)
- 2.山を守る(作業道整備)
- 3.良質な木を届ける(製材加工・販売)
- 4.資源を循環させる(薪の販売)
山を大切にしたいー。私たちの根っこには、そんな想いがあります。美しい山を保っていくことは、山の価値を高めます。次世代に残すべき木を育て、環境に配慮した崩れない作業道をつくって手入れを行き届かせる。そうすれば山は、多くの財産を生みます。山で木を伐る私たちだからこそ知る木々の特性を生かした製材加工で細かなニーズにお応えし、また、伐採で残った根元を薪にして販売することでエネルギー循環にも貢献します。自然と暮らしの豊かさを循環させる。そのために、私たちはこだわりを持って仕事をしています。